2019/12/19 21:26


最近やっと緑らしい緑を染められるようになりました。

まだ思い通りに…とはいきませんが。

Instagramで、「緑がうまく染まりません。なにかコツがありますか?」とご質問をいただきましたので書いてみます。


草木染めで、はっきりとした緑を染める方法、もしくはさまざまな緑を染める方法は一つ。


黄色に染めたものに藍をかける。


しか方法はありません。発酵建ての藍なら藍で染めてから黄色をかける方法もありますが、還元建ての藍の場合、それをやると藍が抜けてしまいます。

私も最初の頃は、「青緑」のような色しか染められませんでした。

どの辺りから出来るようになったかというと、


いろいろな濃さの藍色が染められるようになった


頃からです。特に薄い水色を染められるようになった頃から。


緑は黄色と青が混ざって出来るものですが、藍というのは青よりも深い青です。

つまり、力が強い。

絵の具で黄色と藍色を混ぜるとよく解ります。かなり黄色が多くないと、青緑になってしまう。



そうです。綿糸を緑に染めるポイントは2つ。


☆藍に負けない黄色を染める。

きれいな黄色だとなおベストです。薄い黄色でもできなくはないですが、難しい。

☆ごくごくごく薄く藍をかける。

こんなので染まるのか?というぐらいの薄さで短時間。様子を見て薄ければ、またかけるくらい。そして、しっかり洗って藍を落とす。


ただ、もうこれは感覚です。藍を染めて、「もうそろそろ染まりそうにないかなー」くらいから染めるのですが、それでも濃くなることがあります。

なので濃色処理をして、まずは黄色をしっかり染めるのをお勧めします。

幸い、黄色はいろいろなものからとれますので。

それでも短時間で染めるので、ムラになるんですよね。

まだまだ修行です。


綾は水がきれいなので、とても美しい黄色が染まります。一福の糸は、綾の自然に支えられています。